手軽に行える豊胸手術について

豊胸手術というとシリコンバッグを胸に入れるという方法が有名ですが、最近ではそれよりも手軽な方法を選ぶ人が増えていると言われています。整形手術ではメスを入れることへ抵抗を感じる人も多く、そのことがネックになっている場合もあるからです。

ですのでここでは、より手軽な豊胸手術の方法は何かや、さまざまな方法の比較をしてみたいと思います。

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豊胸手術と一口に言っても、さまざまな方法があるため、それぞれの特徴を知った上で自分に合ったものを選ぶ必要があります。主な種類は、最も知られている「シリコンバッグ」と、「ヒアルロン酸注入」、そして「脂肪注入」の3つになるでしょう。

これら3つの種類の特徴は後ほど詳しく説明しますが、施術の手軽さを比較すると、1番はヒアルロン酸注入で、2番目は脂肪注入、そして3番目はシリコンバッグになります。なぜこの順位になるのかというと、まずヒアルロン酸注入は、メスによる手術を必要とせず、文字通り注射だけで済ませることが出来るからです。

そして脂肪注入は、脂肪吸引を行う際に数mmだけ切る必要がありますが、胸部の施術は注射だけで済むため、2番目に手軽ということになるでしょう。さらにシリコンバッグについては、バッグを挿入する際に4cm程度切開する必要がありますし、大胸筋剥離などの手術も行う場合はそれだけ身体への負担も大きくなります。

以上のことから、注射だけで済むヒアルロン酸注入が最も手軽な豊胸手術の方法だということが言えるでしょう。

ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸と呼ばれる成分を胸部に注射することで胸を大きくするという豊胸手術になります。このヒアルロン酸は、人体にもともと内在するムコ多糖類の一種なので、アレルギーなどの問題が起こることがない安全性の高い成分だと言えるでしょう。

治療時間については、基本的に注射をするだけという手軽な施術ということもあり、10分~30分程度という短時間で済ませることが出来ます。施術後に関しては、ダウンタイムがほとんどないため当日から普段通りの生活をすることが可能なので、その点でも手軽だと言えます。

稀に、施術後に腫れや痛みなどの症状が出る場合がありますが、数日程度で治ることが多いと言えるでしょう。また、ヒアルロン酸注入の場合は、一気にバストアップするのではなく、段階的に少しずつ大きくすることも可能です。

なので、豊胸手術をしたことを周囲に知られたくない場合などにも向いている方法だと言えるでしょう。

脂肪注入は、自分の体内にある脂肪を胸に注入するという豊胸手術の方法になります。具体的には、自分のお腹や太もも、二の腕といったところから脂肪を吸引し、その脂肪を注射器を使って胸部に注入するという施術が行われます。

この方法では、脂肪吸引の施術でほんの少しメスを入れる必要がありますが、大幅な切開が必要な場合と比べれば体への負担が少なく、手軽な方法だと言えるでしょう。そして脂肪注入の場合は、自分の体内にある脂肪を使うため、拒絶反応が起こりにくいという特徴もあります。

手術時間については、脂肪吸引と、胸部への脂肪注入という二つの施術を行うこともあり、2時間程度という比較的長い時間が必要になると言えます。そして施術後は、腫れや内出血などの症状が出る場合がありますが、数日程度で改善すると言えるでしょう。

また脂肪注入では、脂肪吸引も同時に行われるため、胸を大きくすることだけでなく、気になる部分の脂肪を無くすことも出来るというメリットがあるため、ある意味でお得な方法です。そして脂肪注入には、見た目が自然になりやすく、触り心地も良くなるというメリットもあると言われています。

シリコンバッグは、シリコンで作られた人工物を胸部に入れてバストアップさせるという豊胸手術の方法になります。施術の際はアンダーバストや脇部分を数cm切開する必要があるため、身体への負担もある程度大きく、注射だけで済むヒアルロン酸注入などと比べると、手軽に出来る方法ではないと言えるでしょう。

手術時間は1時間程度であり、施術後は腫れや痛みが出てくる場合がありますが、数週間程度で改善すると言われています。またこの方法では、シリコンバッグを安定させる必要があることから、運動をしばらく控えることが望ましいと言えるでしょう。

3種類の豊胸手術のうち、最も手軽な方法はヒアルロン酸注入だということを紹介しましたが、長期的に見た場合の効果などはどうなのかということも知っておきましょう。まずヒアルロン酸注入の場合は、効果が1年程度しか持たないというデメリットがあります。

ヒアルロン酸というのは、徐々に体内へ吸収されていくため、1年程度で胸の大きさが元に戻ってしまうのです。ですので、効果の長さよりも手軽さを重視する場合に向いている方法だと言えるでしょう。次に脂肪注入の場合は、効果は半永久的に続くと言われています。

ですので、比較的手軽なのに長い効果が期待できる方法だということが言えるでしょう。ただし脂肪注入では、胸部に注入された脂肪の一部が体内に吸収されてしまうため、実際にどれだけバストアップ出来るのか分からないという点がデメリットです。

バストアップ効果の平均は0.5~1.5カップ程度だとされているため、場合によっては、少ししかバストアップ出来ないケースもあるという点に注意が必要でしょう。さらにシリコンバッグの場合は、こちらも半永久的な効果があるとされていますが、10年に1度取り換えを行う必要があります。

ですので、逆に言えば、10年程度はそのままでも効果が持続出来ると言えますが、定期的にクリニックに通って、状態の確認やマッサージをしてもらう必要があるといった手間がかかります。しかしシリコンバッグは、確実に希望する大きさに出来るという点が大きなメリットだと言えるでしょう。

費用については、どの豊胸手術の方法もそれなりに高額になってしまう場合が多いと言えます。実際の相場については、ヒアルロン酸注入の場合は50万~140万円程度で、脂肪注入は60万~80万円程度、そしてシリコンバッグについては40万~70万円程度とされています。

ですので比較的安いのはシリコンバッグだと言えますが、それでも手軽に手術が受けられる金額だとは言えないでしょう。そのため、豊胸手術を受ける際は、ある程度の費用がかかることを考慮しておく必要があります。

参考リンク(湘南美容外科クリニック